前回に引き続き、インド2日目をお送りいたします 山村でございます。
そうですね、ここからインドの濃い部分。
デリーから、次の目的地バラナシに向かうためニューデリー駅を目指します。9:30AM。
バックパッカー宿があるメインバザールは、ざっとこんな景色
声をかけてくる人がたくさん。大体は客引き、もしくは物乞い。
「どっから来たんだ?」「日本人か?」「どこいくんだ?」「ネパール人か?」「私たちは友達でしょ?だから10ルピーちょうだい」などなど
10メートル歩くたびに、また声をかけてくるインド人。おそらくは仲良くなろうというわけでもないだろう。完全に金銭目的。
そして、先に書いておこうと思う。この旅の間、「日本人か?」って聞かれたのが6割くらい。
その他の4割はすべて「ネパール人か?」って聞かれたことに驚いた。
大体の言い分が、僕はネパール人コックに見えるらしく「どこのレストランに働きに来たんだ?」って。
確かに、ネパールの人は「日本人と、顔つきも雰囲気も似ている」と聞いたことはあったけど
自分でも、ネパール人に見られてしまうなんて「まさかのまさか」というか、逆にネパール人男性がどんな顔なのか無性に気になって仕方がなかった。
まあ、語弊はありそうだけど 話しかけてくるインド人は、とにかく面倒くさかった。
世界三大ウザイ国だとか、嘘つきが多い、とか聞いてたけど 面倒くさい人はたしかに多い。
そして、ここから先のデリーが本当に大変だった。
地図なんて広げていたら、まさに「カモ」状態だと思い、頭に入れていたはずの道筋をひたすらに歩いていたはずだった。
そう、ニューデリー駅に向かっているはずだった、が どうやら真逆に歩いたようで完全に迷子。
歩けば歩くほど、人がどんどんいなくなってゆく。
そして気づけばまた「どこいくんだ?」と声をかけてきたのは、3〜40代のインド人男性。
はじめのうちは適当に会話を流していたのだけど、ずっと それはもう本当にずっと、ついてくる。「なんで、おれを嫌うんだい?」とか、ずっと言いながらついてくる。
「いっしょに話をしながら歩いた」ってだけでも、ガイド料をよこせ。とかインドでは常套手段なのです。
たぶん40分はいっしょに歩いたと思う。
それで、どうしようもないなと思ったので 完全に無視してたら、横に並んで歩いていた男性の姿が ふっと消えた。
と、思った瞬間 いきなり背中に「ドスッ」と衝撃が走る。 そうです、殴られました。
びっくりして振り向くと 「FUCK YOU!!」と叫びながら走り去ってゆくさっきのインド人。
僕も「おいこの野郎!」と言い返したかったけど、あっという間の出来事過ぎて何も言えず。
今思えば、そこはスラムのようなエリアだったのかも。ほとんど歩いてる人も見かけなかったし。
そして、歩き続けて5分くらいで また絡まれる。 おそらく同年代くらいに見える男性3人組。
「日本人か?」って話しかけてきたので、何気なくかわそうと思ったのも束の間。
かぶっていた帽子を盗られる。「おれにくれよ。」みたいなことを言っていたけど、もちろんやるつもりもないし、バッと取り返すと見事に囲まれてしまった。
前の男が僕をバンっと押すと、次は後ろの男たちが僕を突き飛ばす。まるで、イジメられっこ。
そして前に立ちはだかった男が言った。
「おまえみたいな日本人は、俺らインド人が殺してやるからな」みたいな感じだった、はず。
怖かった、たしかにびびったけれど、本気でむかついたので睨み返して「What!?」なんて言っていたら、また前の男が突き飛ばそうとしてきたので、手を払う。
そんなこんなで 終わりそうにもないし、本当に怖かったし、とりあえずは呆れた顔してそのままその場を立ち去ります。
荷物も10キロ以上あったし、走って逃げるのもなんだし、普通にてくてくと歩いて逃げる感じ。
その後も子供たちが集団で寄ってきて、ポケットに手を入れてきたり、「10ルピーくれよ」の嵐。本当にこの地区は散々でした。
そして教会らしきものがあったので「さすがに大丈夫だろう」と思い、掃除をしていた老夫婦に駅までの道を尋ねた。
しかし、英語がまったく通じずにあきらめかけていたら、老夫婦の知り合いが通りかかって何やらボソボソ話している。どうやら、その通行人が英語を理解できるらしいということで道を尋ね直す。
「ニューデリーステーション」という単語以外、全部ヒンドゥー語だったから正直わけわかんなかったけれど、指をさしてくれている方向にニューデリー駅があるらしい。
方角が全然わからなかったし、一刻も早くそこから抜け出したかったので、とにかくそっちへ行くしかなかった。
それは完全に歩いてきた逆方向だ、自分の方向感覚を恨む。
そこから20分ほど歩くと、駅が見えてきた。「Rajiv chork St.」と書いてあった。
とりあえず構内に入り現在駅を確認すると、ニューデリー駅まであと1駅だった。それならもう電車に乗ってしまおう、ということで駅員さんにコインのようなものを貰う。切符のかわりとのこと。
それがこれ。ぶれててすみません。
ここはメトロの駅のようで、わかったことがひとつ。
悪そうな人が全然いない、見るからにみんなマトモそうな人たちばかり。服装を見ただけでもそれがわかった。
それがなにゆえなのか、なぜ悪そうな人が見当たらないのか、この後すぐに知る由となります。
だいぶ長くなったし、今日はこのへんで。また次回に続きます。ずっと続いてばかりですみません。
おそらくあと最低2部以上は続きそう、です。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございます そして、すみません。
yamamura
そうですね、ここからインドの濃い部分。
デリーから、次の目的地バラナシに向かうためニューデリー駅を目指します。9:30AM。
バックパッカー宿があるメインバザールは、ざっとこんな景色
声をかけてくる人がたくさん。大体は客引き、もしくは物乞い。
「どっから来たんだ?」「日本人か?」「どこいくんだ?」「ネパール人か?」「私たちは友達でしょ?だから10ルピーちょうだい」などなど
10メートル歩くたびに、また声をかけてくるインド人。おそらくは仲良くなろうというわけでもないだろう。完全に金銭目的。
そして、先に書いておこうと思う。この旅の間、「日本人か?」って聞かれたのが6割くらい。
その他の4割はすべて「ネパール人か?」って聞かれたことに驚いた。
大体の言い分が、僕はネパール人コックに見えるらしく「どこのレストランに働きに来たんだ?」って。
確かに、ネパールの人は「日本人と、顔つきも雰囲気も似ている」と聞いたことはあったけど
自分でも、ネパール人に見られてしまうなんて「まさかのまさか」というか、逆にネパール人男性がどんな顔なのか無性に気になって仕方がなかった。
まあ、語弊はありそうだけど 話しかけてくるインド人は、とにかく面倒くさかった。
世界三大ウザイ国だとか、嘘つきが多い、とか聞いてたけど 面倒くさい人はたしかに多い。
そして、ここから先のデリーが本当に大変だった。
地図なんて広げていたら、まさに「カモ」状態だと思い、頭に入れていたはずの道筋をひたすらに歩いていたはずだった。
そう、ニューデリー駅に向かっているはずだった、が どうやら真逆に歩いたようで完全に迷子。
歩けば歩くほど、人がどんどんいなくなってゆく。
そして気づけばまた「どこいくんだ?」と声をかけてきたのは、3〜40代のインド人男性。
はじめのうちは適当に会話を流していたのだけど、ずっと それはもう本当にずっと、ついてくる。「なんで、おれを嫌うんだい?」とか、ずっと言いながらついてくる。
「いっしょに話をしながら歩いた」ってだけでも、ガイド料をよこせ。とかインドでは常套手段なのです。
たぶん40分はいっしょに歩いたと思う。
それで、どうしようもないなと思ったので 完全に無視してたら、横に並んで歩いていた男性の姿が ふっと消えた。
と、思った瞬間 いきなり背中に「ドスッ」と衝撃が走る。 そうです、殴られました。
びっくりして振り向くと 「FUCK YOU!!」と叫びながら走り去ってゆくさっきのインド人。
僕も「おいこの野郎!」と言い返したかったけど、あっという間の出来事過ぎて何も言えず。
今思えば、そこはスラムのようなエリアだったのかも。ほとんど歩いてる人も見かけなかったし。
そして、歩き続けて5分くらいで また絡まれる。 おそらく同年代くらいに見える男性3人組。
「日本人か?」って話しかけてきたので、何気なくかわそうと思ったのも束の間。
かぶっていた帽子を盗られる。「おれにくれよ。」みたいなことを言っていたけど、もちろんやるつもりもないし、バッと取り返すと見事に囲まれてしまった。
前の男が僕をバンっと押すと、次は後ろの男たちが僕を突き飛ばす。まるで、イジメられっこ。
そして前に立ちはだかった男が言った。
「おまえみたいな日本人は、俺らインド人が殺してやるからな」みたいな感じだった、はず。
怖かった、たしかにびびったけれど、本気でむかついたので睨み返して「What!?」なんて言っていたら、また前の男が突き飛ばそうとしてきたので、手を払う。
そんなこんなで 終わりそうにもないし、本当に怖かったし、とりあえずは呆れた顔してそのままその場を立ち去ります。
荷物も10キロ以上あったし、走って逃げるのもなんだし、普通にてくてくと歩いて逃げる感じ。
その後も子供たちが集団で寄ってきて、ポケットに手を入れてきたり、「10ルピーくれよ」の嵐。本当にこの地区は散々でした。
そして教会らしきものがあったので「さすがに大丈夫だろう」と思い、掃除をしていた老夫婦に駅までの道を尋ねた。
しかし、英語がまったく通じずにあきらめかけていたら、老夫婦の知り合いが通りかかって何やらボソボソ話している。どうやら、その通行人が英語を理解できるらしいということで道を尋ね直す。
「ニューデリーステーション」という単語以外、全部ヒンドゥー語だったから正直わけわかんなかったけれど、指をさしてくれている方向にニューデリー駅があるらしい。
方角が全然わからなかったし、一刻も早くそこから抜け出したかったので、とにかくそっちへ行くしかなかった。
それは完全に歩いてきた逆方向だ、自分の方向感覚を恨む。
そこから20分ほど歩くと、駅が見えてきた。「Rajiv chork St.」と書いてあった。
とりあえず構内に入り現在駅を確認すると、ニューデリー駅まであと1駅だった。それならもう電車に乗ってしまおう、ということで駅員さんにコインのようなものを貰う。切符のかわりとのこと。
それがこれ。ぶれててすみません。
ここはメトロの駅のようで、わかったことがひとつ。
悪そうな人が全然いない、見るからにみんなマトモそうな人たちばかり。服装を見ただけでもそれがわかった。
それがなにゆえなのか、なぜ悪そうな人が見当たらないのか、この後すぐに知る由となります。
だいぶ長くなったし、今日はこのへんで。また次回に続きます。ずっと続いてばかりですみません。
おそらくあと最低2部以上は続きそう、です。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございます そして、すみません。
yamamura