2015年06月11日

TO PARIS

お久しぶりです、結局さぼりっぱなしのBLOGですがいい加減、更新させていただきます。山村です。


今日は、年末年始のパリへ向かう飛行機の中でスケジュール帳に書き留めておいた雑感のようなものを僕自身の記録も兼ねて綴っておきたいと思います。



-to paris-


31,dec,2014

(16:48pm)今はハバロフスクの上。次第に辺りが薄暗くなってきた、外気温は-60℃らしい。

そういわれてみれば窓に氷の結晶のようなものが。エンジンから出ている気流というのかガスというのか、それも白く見える。たなびく絹の糸のよう。

空は深い青、青、黄緑、オレンジ、赤、紫。そして雲は絵の具で塗りつぶしたような深い青紫色、美しい。


そういえば以前、COCTEAUの阿比留さんが言っていた。パリから日本を目指す空でオーロラをみた、と。

何気なく、とは言えないくらいに期待している自分がわかる、まだ大人になれていない感は致し方なし。

大陸の北側部分で見えるんじゃないか。どうだろう。


(18:49pm)パソコンいじったり本を読んでたりしているうちに、しばらく眠っていた。

今はロシア、ヤクーツクの西側上空。地上が白く見えているのは気のせいか。暗いのでよくはわからないが、川のようなもの(凍ってる?)も見える。

現在の飛行距離、東京から3,311km地点。パリまではあと6,500km程度、おおよそ3分の1を飛んだ。4時間。

もうすぐ頭痛薬(飛行機頭痛のため)の2度目を飲むか、どうしよう。

そうこうしているうちに19:00。日本の皆はあと4時間で新年か、どう過ごしているんだろう。みんな。

それぞれに、存在別に、時を過ごしているのだと思うと、世の中には到底数えきれない時間が存在しているのだ、と感じる。本当に、それぞれの、時間。


(19:06pm)あの町は何という町だろう。やはり川のようなものが見え、その周りに光の帯が見える。小さな光の集まり、それよりも少し大きな光の集まり。

あそこにも誰かがいて、時を過ごしている。いつも通りに流れているはずの時間の中で、なぜだか大切だと思ってしまうこの年の最後の時間を。


(19:12pm)10分ほど前から効かなくなっていたモニターのリモコン。CAさんに伝えると再起動するために10分ほど待つよう言われる。そして、さっき寝ている間にコーヒーをさげたのでまた新しいものを持ってきてくれるとのこと。

コーヒーを飲んでいたこと、ブラックだったということ、こちらから何も言ってないのによく覚えてくれている。CAさんって、ダテじゃない。素敵だ。

二度目の頭痛薬を飲む。


(20:06pm)モニターの地図によると、氷の大地までもうすぐらしい。ヤクーツクから1400kmほど西の空。


(20:42pm)飛行距離4,072kmを過ぎたところ、西のノリリスクまで150km。現在位置は緯度69,07経度91,03だ、そう。


(20:53pm)出発して4,846km、残すは4,880km。ほぼ半分が過ぎたところ。頭痛も出ていない。

頭痛がないのなら、フライトはエコノミーだろうとなんだろうとイケるな、と確信。頭痛なんて気にせずにお酒が飲めたら尚良し、タバコも欲しいところではあるけれど。

とりあえずは明日からの予定を考えなくちゃ、思えば何も決めていない。


(21:05pm)通りがかったCAさんにオーロラのことを尋ねてみる。今日は雲が多いので見えにくいとのこと、それでも見えることはある。と教えてくれた。

残念なことに僕は、南向きの席に座っている。オーロラが見えるのなら北側の席らしい、そりゃそうだよな、なんて思っていたらCAさんの心遣い、再び。

もしオーロラが出現したら、声をかけてくれるらしい。帰りは必ず北側に席を取ろう。

それと、ほかにもう一人、オーロラが見えるのかを尋ねた人がいるとのこと。きっとそれは僕と同じで、今もそわそわワクワクしながら「ひょっとしたら」の瞬間を待っているのだろう。同じことを考えていた人がこの中にいるだなんて、それも不思議。どんな人なんだろう、勝手に興味を持つ。


(21:13pm)赤い光が3つ。あれはなんだろう。


(21:35pm)リモコン直る。CAさんも手を叩いて喜んでくれた、けどそんなに大きく喜ぶことではないような気も、する。5,500kmをすぎたところ。それでもって、オーロラが今見えている、とも教えてくれて北側の座席に連れられていく。

小さな小窓から覗くと微かにだが、薄い雲のような、もやのようなものが緑色に光っている。

とても弱々しいが、たしかに空の向こうで緑色に光るものが。

オーロラを、今たしかに僕はオーロラを見ているんだ!という興奮が止まらない。

遠い昔に見たTV番組で初めてオーロラを知った、それはスウェーデンのオーロラだったから「いつかスウェーデンでオーロラが見たい」と思っていたけど、まさかの機内観測になるとは。でも嬉しい。

そして肝心の、もう一人のオーロラハンターは寝入ってしまったようで、CAさんが残念がっている。

幸運というのか、北側の席に空きがあるから移動してもいいですよ、と。そんなわけで、素直に座席を移らせてもらう。

今は東京とパリを、二等辺三角形で作った頂点部あたりを飛んでいるところ。


(22:48pm)相変わらず外が気になり続けてオーロラ観測中。今は、はっきりと見えている。それに、範囲も広い。

TVや本で見る、光のカーテンとは程遠いが、興奮は止まらず。CAさんが言うには、パイロットでもオーロラらしいオーロラは一年に一度くらいしか見れないのだとか。上空からだと、地上から見るよりも見えづらいのかな。帰ったら調べてみよう。

もうすぐ発って8時間。今も体調は良好。昨夜よく寝たせいなのか、薬が効いているのかどちらかわからないが、とにかく快適だ。久しぶりに飛行機が楽しい。とても楽しい。


(23:38pm)7,267km、白海を過ぎるところ。日本はあと30分もしないうちに新年か。ゆく年くる年が見たいな、来年は同じくしてまたパリにいるのかな。

いよいよパリまであと3時間。今回のフライトはANA、まだ機内には日本人が沢山乗っているせいか国内感がとても強い。

この安心感のままいけば現地で確実に「やられそう」、気を引き締めなくちゃ。

モニターでいえば、近くにはサンクトペテルブルク、ヘルシンキ、の文字。行ってみたい。


(23:46pm)クーサモ上空、おそらく日本時間のカウントダウンはきっと、カヤーニという街の上空だ。フィンランド?


(23:57pm)カヤーニ、クオピオを過ぎたあたり。


(0:00am)63,33N 26,12E。日本のみんな、あけましておめでとう。どうしてるかな。

それぞれの瞬間。これを朝目覚めるとき、眠りにつくときに感じれたら尚良い。本当にそう思う。毎日は、日々新しく始まっているのだから。

カウントダウンもアレだけど、時間は時間。どの時間をも大切に思えたらいい。


(0:35am)すごい。一度は沈んだはずの、太陽に追いついた。遥か向こうの空が、夕焼けで赤く染まっている。反対の空には5分の2ほど欠けた月がある。そちら側は完全な夜の闇。


(1:00am)二度目の機内食、鮭の彩りご飯。うまい、だけど日本感が増す。気が緩みそう。

せめてもの反抗、モニターの設定を英語表示にしてみる。

それでもなんとなくわかってしまうから、次はフランス語にしてみる。

まったくわからない。よし、これで頑張ってみよう。異国感。


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このあと一時間ほどしてパリCDGに到着。現地時間はまだ夜7時を過ぎたくらいで、バスで市内へ向かった。

過ぎ行く街の人々も、カウントダウンに向けて浮き足だっているように思えた。

ここから5泊7日、パリの日々が始まったのですが、今日はこの辺で。





yamamura












posted by hydeleaf hairdesigns at 18:18 | Comment(0) | BLOG
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