2012年06月02日

屋久島1人旅 2 6/1

長くなった1部に続きまして、屋久島2日目。今回も長いです・・・


AM5:30。周りの人たちが朝ごはんの支度をしていて、いい香りとともに目が覚める。

僕は空腹状態だったので「わけてくれませんか?」と、言いたかったけど

「山は自己責任」という事を思い出し、自分の準備不足を戒めるつもりで、ぐっと我慢。

とりあえず必需品である飲み物を確保できるよう、隣にいたおじさんに空のペットボトルをもらいました


まあ、天気予報でも雨があがるって言ってたし。


「途中で湧水を汲み、雨が上がりさえすれば、立ち止まって休憩もできるし食事が出来る」


そう信じて、AM6:00 小屋を出発。


あたりは霧で真っ白。
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やはり、ろくに食べていないのが効いてしまったようで、すぐに足が重くなる

歩けど歩けど、体温もなかなか上がらないように感じる。

雨に濡れた衣服やザックが重い。



寒い

荷物が重い

足も重い

目的地遠すぎ

せめて雨やんで



この5つのフレーズがずーっと頭の中でループ。


せめて雨さえ上がってくれれば・・・と何度も心で祈ったし、独り言もぶつぶつ


途中、出口のないトンネルにいるかのような絶望感も味わい

鳥になれたらなーとか、このままこの谷を転げていったらいい感じに町に降りれないかなーとか

現実逃避もしつつ


着きました九州最高峰の頂、宮之浦岳。

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頂上には僕の他に、2人しかいませんでした。

天候を見合わせた人も多いようで、ちゃんとした雨具も持っていない無様なカッコの僕を見て

「チャレンジャーだねー」と。

僕は苦笑いで「あはは」と。


頂上も風が強くて寒かったので、早々と次なる目的地に向け歩きます。と、思った瞬間

足を滑らせてしまい足を挫く。石の上に正座したみたいなスタイルになってしまいます。


そこから歩く事5時間ほど、途中川になった登山道を歩き、湿原を抜け、淀川小屋に着く。

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淀川・ここの川の水はそのまますくって飲んでいいほど綺麗。というか飲んだ。
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淀川小屋に着き、まず濡れた服を着替えたかったのでザックを広げてみると、

なんと

すべて着替えが濡れてしまっている。

今着ている服ももちろんズブ濡れ。

すでに体は寒さで震えている。頂上について以来、ずっと下りが多かったので歩いててもずっと寒さが取れなかった。


とりあえずパンツいっちょになって寝袋にくるまる。

それでも全然寒い。が、とにかく何か食べなくてはと思い、汲んできた水を鍋に入れ火にかける。


この2日目の夜にして、登り始めてから初の食事。

カレーピラフとエビピラフ。どっちもピラフ。

飲み物は、沸かしたお湯。


やっと空腹が満たされたと思いきや、寒さが取れない


偶然にも、これもまたセンベツにとホッカイロを1つ友達に貰っていて

それを取り出し、いろんなとこに当ててみる

どこに当てれば最大限にあたたかいのか

そんなことを一晩中、震えながら考えていた。が、結局わかりませんでした

寒いもんは寒い。この一言。


そして3日目、AM7:00。周りの会話を聞くと、どうやら晴れている模様。

当然、「やったー」と思うのですが、あとはもう下りがわずかに残っているだけ

しかし外に出てみると、陽射しがものすごく温かい。
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こんなにも陽射しが温かったとは。そんなことを考えながら歩いていると、圏外を抜けたらしく不在着信通知やメールが大量に届く。

「至急、連絡をください」



なんだろう。と思って、友達に電話をしてみると

「同級生が亡くなった」

と。


わけもわからず、とにかく急いで下っていると、ようやく登山口にたどり着く
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「やっと日常に戻れる」「生きて帰れた」

と、思うと同時に

亡くなったという友達のことを考えると、何とも言えない気持ちだった。



とりあえずそこからタクシーを呼び、コインランドリーに行く

タクシー片道料金5090円。高い。


汚れたり濡れたりした衣服を洗濯しながら、僕と荷物は外でひなたぼっこ。
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自販機でジュースも買います。好きなものを選んでボタンを押すと、もれなく飲めます。

「当たり前」って素晴らしいな、と。


その後、街へ下っていくと

「そうか、ここは島だったんだ」ってことに気づきます

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お土産を買い、帰りの船を待つ間に食事をすることに。

シイラとサバのフライ定食と、アジの刺身。

それと今度こそ水分補給のためではなく、ご褒美のビール。
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お腹が満たされ、船に乗り、鹿児島へ着きバスに乗る。

帰りのバス乗車時間は4時間弱。

疲れてはいたものの、眠れない





生きて帰ってきて、明日から元通りの日常を送る僕と。


いつものように眠りについたはずなのに、今日を迎えることが出来なかった友達。




「いのち」とは何か

「いきる」とは何か

「しぬ」とは何か



沈んでいく夕日をボーっとただ眺めながら

あながち間違いではないようなメッセージを感じながらも

1つの言葉を自分に言い聞かせていたような気もして

「死ぬということは、一つの終わりを意味するながらも、そのこころを受け継ぐ者にとっては、始まりでもあるということ」



人の「死」をもって、「生きている」ことを学ばせてもらっている。と思う

屋久島で出会った「朽ちた巨木たち」にも、それは感じた。


物言わぬ姿に、涙が溢れそうになった



暗いブログにはなってしまいましたが、今回の旅もすごく勉強になったと思います。



僕なりにこれからも模索しながら

僕やお店や、maiちゃんのそばにいてくれている人たちのため、お客さんのため、そして直接は繋がってないとしても「誰かのため」になれるよう


学んだり感じたことを、表現していきたいと思っています


長々と読んで頂いてありがとうございました。


ほんと、すみません
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最後に.....Haruka Nakamura 「Arne」

http://www.youtube.com/watch?v=dCB05zXlLAs

帰りのバスで聴いていた曲でもあり、とてもやさしく、どこかなつかしい記憶を辿っているような

そんな気持ちにさせられる曲です。


yamamura
posted by hydeleaf hairdesigns at 00:55 | Comment(0) | BLOG
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